[終了しました]2017年1月29日シンポジウム「死者儀礼の現代的地平へ」
・・・ 佛教大学総合研究所のプロジェクトは「現代社会における宗教の力」をテーマに掲げ、
2014年より研究会、シンポジウムを積み重ねてきた。
そのなかで見えてきた課題は、「死に向き合う宗教文化」という言葉であらわすことができる。
とりわけ2011年の「3・11」(東日本大震災)以降のなかで、多くの死者を出した被災地の人びとにたいして「宗教」がいかなる力を持ちうるのか、という問いかけに向き合うことであった。
たとえばそこから、「宗教」が必要とされながら、しかし現場のなかでは、「宗教(者)」であることを前面には出せない、という矛盾を抱えることも少なくない、という現実も見えてきた。
それは「宗教」なるものが、現代の行政や法的な秩序のなかでは、
ひとつの「異和」として認識されてしまうことと繋がっていよう。
しかし、そうであることで逆に、「宗教」なるものは、近代以降の社会のあり方を捉えなおす可能性を秘めていたともいえるだろう。
こうした課題をふまえつつ、「現代社会における宗教の力」の総決算となる今回のシンポジウムは、
「死者儀礼の現代的地平へ」というテーマを掲げ、
安藤礼二氏、池上良正氏、鈴木岩弓氏をパネラーに招き、これまでの共同研究の成果や課題を議論したい。
「死者儀礼」という実践に注目することで、シャーマニズムや仏教などの「伝統」をいかに再生し、活性化できるのか、という現代的な課題への答えを探っていきたい。
◆ 開催概要 ◆
シンポジウム「死者儀礼の現代的地平へ」
【日時】2017年 1月29日(日曜)13:00~17:30(受付12:30~)
【場所】佛教大学 紫野キャンパス 常照ホール(成徳常照館5階) < 交通アクセス >
参加費無料・申込み不要
【主催】佛教大学総合研究所共同研究「現代社会における宗教の力」プロジェクト
◆プログラム ◆
13:00~13:10 趣旨説明 斎藤 英喜(佛教大学)
13:10~13:50 報告1
安藤 礼二(多摩美術大学)
「出口王仁三郎と折口信夫の鎮魂」
13:50~14:30 報告2
池上 良正(駒澤大学)
「死者供養文化の潜在力」
=========== 休憩 ===========
14:45~15:25 報告3
鈴木 岩弓(東北大学)
「東北の被災地から超高齢多死社会へ―死に向き合う臨床宗教師―」
15:25~15:40 コメント 大谷 栄一(佛教大学)
=========== 休憩 ===========
16:00~17:30 総合討論
◆司会 斎藤 英喜
【お問い合わせ】 佛教大学総合研究所 E-mail:soken@bukkyo-u.ac.jp
0コメント