斎藤英喜 講演会・学会発表の告知

終了しました|10/23 平田篤胤を読み直す「近代における平田篤胤と国家神道」朝日カルチャー中之島|大阪

(教室/オンライン配信)

平田篤胤といえば、江戸時代後期の国学者として知られています。篤胤の思想や弟子たちの活躍が「明治維新」に貢献したことも有名です。また最近では、天狗にさらわれた仙童寅吉の『仙境異聞』や妖怪譚の先駆『稲生物怪録』との関連でも、注目を集めています。しかしその一方で、排他的なナショナリズムを作ったという批判もあります。


 この講座は、そもそも平田篤胤とはどういう人物なのか、師と仰いだ本居宣長との違いや明治維新と平田門人たちの活動の実像、さらに篤胤の霊魂思想とつながる大本教などの民衆宗教の世界、また柳田国男や折口信夫など民俗学とのつがりなど、平田篤胤を読み直すことで、日本文化のもうひとつの世界を深掘りしていきます。


■スケジュール

10/9 ①神代像をめぐる本居宣長と平田篤胤 (山下久夫・金沢学院大学名誉教授)

 10/23 ②近代における平田篤胤と国家神道 (斎藤英喜・佛教大学教授)

 11/6 ③平田篤胤と民俗学―柳田国男、折口信夫 (渡勇輝・摂南大学非常勤講師)



②近代における平田篤胤と国家神道 ・・・

明治維新には、島崎藤村の『夜明け前』に描かれたように、 平田篤胤の弟子たちが活躍したことが知られています。 しかし維新後の明治国家は、 彼らの理想としたものとは異なっていたために、 

多くは絶望したとも、言われています。 また大正、昭和期に登場した民衆宗教のなかには、 篤胤の思想が影響があったとされています。 しかし、その実態はどうだったのでしょうか。 この講座では、近代の国家神道と篤胤の学問との関係を探ります。




 ■時間 15:30―17:00 

■主催 朝日カルチャー中之島教室 


▼受講料

 会員3,410円(税込)/一般3,740円(税込) 


  *オンライン受講者は見逃し配信有り