終了しました 11月19日|日文協「近世神話」の可能性を探る
日本文学協会 第72回大会
午前の部
日時2017年 11月19日(日)10時受付開始 10時30時開始~13時終了
会場: 相模女子大学
参加無料
ラウンドテーブル発表グループ
■「近世神話」の可能性を探る ■
代表者: 山下 久夫
進行役: 山下 久夫(金沢学院大学)
発表者: 曽根原 理(東北大学)
小川 豊生(摂南大学)
斎藤 英喜(佛教大学)
【趣旨】
「近世神話」という方法論を提起するには、まず神話概念の拡大が必要だ。
神話を歴史の彼方にある神々の物語というだけでない。
その時代の要請するアイデンティティ=存在の根拠、そのときの「現在」を意味づけ越えるための知のコードを発見・創造していく運動、これを「神話」と呼ぼう。
そのとき浮かび上がるのは、古代、中世、近世、近代、現代それぞれの時代が必要とした「神話」の創造だ。その視座から、「近世」という問題を考えてみたい。
「神話」がなぜ、どのようにして創造されるかという本質的な問題に取り組む中で発見される「近世」である。
これまで近代主義とは異なる「近世」を強調する際にも、中世の問題系と切り離したり、
近代の内実を十分問わないまま時代区分の自明性に自閉していなかったか。
世俗化、享楽主義、儒教の日本化、出版文化の発達という視点だけで済ませていなかったか。
よって、中世や近代とのつながりを重視しつつ、そのどちらでもない「近世」固有の可能性を模索するものとして、「近世神話」の議論を提起したい。
。。。 。。。
昨年の「日本思想史学会」に続いて、今回は「日本文学研究」の場を舞台に、近世国学、本居宣長、平田篤胤や徳川家康神話化の問題を「近世神話」として読み直していきます。
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